from_SeS

from Mexico 9

00/03/05

モレーリアでお目覚め。今日は日曜。
単なるパツクアロへの中継地点にするつもりだったが、せっかくなので街を散歩。
コロニアル調の街並みは晴天の下でも美しい。
特に有名な観光地ではないので日本人には会わない。こんな綺麗な街なのに。

ソカロ横の大通りでローバーミニの周回タイムアタックをしていた。
通行止めにして、いろんな改造ローバーが並ぶ。街をあげてのイベントっぽい。
なんか得した気分。あと別の通りではマラソン大会らしきこともやってた。
一応名物である水道橋を見る。下から見上げると美しいが、
実際に水が通ってた溝はゴミで一杯。歴史が悲しい。

日曜は博物館系がタダになるのでモローレスの生家などを訪れる。
この街出身で、50ペソ紙幣の肖像にもなってる独立の英雄である。
解説のスペイン語が分からないので行っただけ、という感は否めないが。

旅も終わりに近づき散財タイムになってるのでやたらにおみやげを購入。


昼頃にパツクアロに到着。バスで1時間ほど。
ターミナルからセントロ行きのバスに乗り、
よくわからないが人が多そうな場所で適当に降りる。
借りてきたガイドブックが古い年度のものというのもあるが、
ホテル代が情報よりかなり高い。何件かまわって値段を比べる。
一件白人のおばちゃんが出てきたところが、
表示は200ペソになっている(その近辺では相場)のに100と言ってきた。
部屋は外に面した窓がなく電気をつけないと暗いが、清潔そのもの。TV付き。
コロニアル調、とか贅沢よりも清潔優先。腹が痛い。
日中は結構平気な顔をしてるがトイレの回数は多い。
トイレはえてして有料なので、ホテルや移動バス(トイレ付き)など、
すでに料金を払ったところのものを活用。

部屋にものを置いてるとおばちゃんが呼んで来て、
出てみると表の通りでパレード。おばちゃんは片言の英語が通じる。
なかなかいい感じである。

とりあえず近辺を探索。小さな観光地って感じ。かわいい街。
ある程度本にある名所を巡る。
ここはかわいい雑貨屋が多く、お面や置き物、ちょっとした棚や鏡台、
吊るす花瓶などが日本円にして500円前後でたくさん売られてた。
これが代官山や自由が丘あたりだったら買うのだが、
どー考えても持って帰るにはでかかったり重かったりなものばかりなので見て楽しむだけ。

この近辺の湖でとれる白肉の魚(ペスカド(魚)・ブランコ(白))が名物料理らしく、
さっそくレストランで食べてみる。
しかしこいつらなんでもフライにしてしまうため味はそんなよろしくない。醤油が欲しい。
てゆうかもう油はやめて。後で嘔吐。異国の公園の隅で。自分で悲しくなった。

夜になると小広場に隣接する街のホールみたいな場所で無料のイベントがあった。
この土地の風習らしい「老人の踊り」というやつ。老人のお面をつけて踊る。
かなり激しいステップ。これができる老人なら大丈夫という意味らしい。
激しく動いた後老人っぽく疲れてみせる、の繰り返し。途中で飽きる。無料だからいいが。
その他、スペインのさだまさし、みたいな人のアコースティックライブ。
悪くはないが入り口で売ってるCDは買わず。

さらに大広場でも特設ステージがあって、なんか文化祭の発表会みたいなのをやってた。
出ているお店も文化祭チック。よくわからないゴッタ煮。今は食欲沸かず。
小学生みたいなのから高校生みたいなのまで。
ウェディングドレスみたいなのやベラクルスのタップダンスみたいなのやら。
小学生のブラスバンドはかなり下手。ここでもまた綿菓子購入。それだけでご機嫌。
さらに日本で言えば演歌歌手にあたりそうないかにもメキシコ衣装のおっさんの独唱。
いいのどである。こぶしが効いてる。

安いインターネットカフェを発見したので知人にメールなどを送る。
海外から送るなど無意味に浮かれたメール。帰りたいとか書いたが。
さすがに十時くらいになって人手が減ってきた。
近くの店でヨーグルトやヤクルト、吸収のいいスポーツドリンクなどを購入。
おなかにやさしく。

ホテルではおばちゃんが上の物干しを使ってもいいと。グラシアス。
これは日本語で何て言う、といろいろ聞かれる。つられてこっちも覚える。ロパは服。
あとはおはようとかこんにちわとかかなり基本的なもの。
教えるといちいちメモるおばちゃん。好感は持てるが、
個人的に異国で日本語で呼びかけられるとどうも親しみよりうさん臭さを感じて警戒してしまう。
聞かれたものは答えるのだが。個人的に気に入った宿なので日本人に敬遠して欲しくない。

夜部屋でTVを見ているとなぜか北野武のキッズリターンがスペイン語字幕で放映されてた。
字幕は結構いいかげん。
「おい」「あのー」「すいません」「兄貴ぃ」とかは全部「セニョール」(ミスター、って感じの呼びかけ)。
「そうか」「はい」などは全部「エンティエンド」(分かりました)になってた。
単に日本語のバリエーションが多すぎるのか。
いろんな言い回しが同じ単語になるというのはなんか意味が痩せていくようで残念なのだが。

適当にチャンネルを回しながら寝る。夜は腹の調子が悪い。こればっか。